店長ブログ

熟練の手彫り印鑑の技

2015/12/28

こんにちは、完全手彫り印鑑専門店の大槻栄文堂ネット担当平城です。

今、お店やネットでたくさん印鑑を扱っているお店があります。

でも、その数に対して国家資格を持っている職人の数はとても少ないです。

一人前の職人になるには、10年はかかります。

それは印鑑を作るにあたって、たくさんの工程がすべて手彫りの技術で作られているからです。

まず印鑑を作るには、字をよくしらないといけません。

印鑑に使われる字は様々あります。

「篆書、古印体、隷書、楷書、行書、吉相体(印相体)」等あり、同じ漢字であったとしても

字の形態や雰囲気はそれぞれ違いますし、書体独自のセオリーも違います。

また手彫り印鑑のサイズや文字数によって文字の割り付け(文字の配置バランス)等も変わってきます。

その後、字を筆で反対に書いていきます。

そこでやっと字入れが終わります。その後、荒彫りという工程があります。

荒彫りというのは、印刀のサイズの違うものを使い分けながら大まかに彫刻していきます。

字入れをきちんとしておかないと美しい荒彫りもできません。

美しくきちんと荒彫りしておかないと綺麗な仕上げはできません。

美しく文字を削らずに、文字のもつ雰囲気(筆意)を表現しながら彫刻しなければなりません。

その後、仕上げとなりますが仕上げもひとつひとつの文字だけでなく、

全体の文字のバランスや太さを調整しながら仕上げていきます。

このようにたくさんの工程がすべて人の手で出来上がっていきます。

ひとつひとつの工程に技術が必要とされ、その技術を得るには長い時間がかかります。

大槻秀山先生は18歳から修行されその後、各展覧会や大会に参加され技術を磨いてこられました。

手彫りならではの作品への愛や、印鑑への心くばりがあふれております。

大切にひとつひとつかわいいわが子を送り出す気持ちでいつも制作されております。

その為お時間はかかりますが、ご満足して頂けるものだと思います。

大槻栄文堂の手彫り印鑑のよさ

*字が美しい
*唯一無二の印鑑
*書体や文字にたいするご希望に対する対応が可能
*土手をしっかりと彫るのでかけにくい
*深く彫刻するので朱肉がつまりにくい
*捺印のしやすさ、印影の鮮明差

等があげられますがそれはすべて大槻秀山先生の完全手彫りの熟練の技と作品に対する愛情によるものだと思います。

ぜひ一度ご検討くださいませ。

印鑑のお手入れ

2015/12/21

こんにちは、完全手彫り印鑑専門店の大槻栄文堂ネット担当の平城です。

先日お話ししておりました印鑑の「お手入れ」についてお話しいたします。

一番大事なのはやはり、印鑑を使用した後の処理が大事です。

印鑑使用後、かならず柔らかい布かティッシュで優しくしっかりと汚れをふき取ってください。

これだけかなり違ってきます。

使ったままに保管して頂くと朱肉かすの付着がとれにくくなるだけでなく、印影も悪くなってきます。

では、付着した朱肉かすはどうしたらいいでしょうか。

柘植(木)や黒水牛・牛角(オランダ水牛)等の印材は、水で洗ったり洗剤で洗うことなどは厳禁です。

もちろん硬いものでけずるのもNGです。

一番印鑑にいいのは、練ゴムです。

当店ではお買い上げ頂きました方にはプレゼントしているのですが、

朱肉をふき取る練ゴムというのがあります。

これは汚れを吸着してとることができるだけでなく、印面を傷つけません。

何回か印面に優しく押し付けて朱肉かすを絡みとって汚れをとることができます。

ただ残念ながら長年付着して硬くなった朱肉かすには思うほど効果はでないかもしれません。。。


また象牙の場合に限り、軽く水洗いすることができます。

柔らかい使い古したブラシなどでかるーく優しくこすりながら水洗いして頂くことはできます。

ただ水につけ置き洗いしたり、ブラシでごしごしこすったり長時間水にさらしたりなどはおやめください。

水洗いが終わると柔らかい布で水気を優しくふきとってから保管して頂ければ大丈夫です。

当店の手彫り印鑑は通常の印鑑よりもより深くしっかりと大槻秀山先生が彫刻されますので朱肉はつまりにくくなっております。

ですが、必ず使用後は朱肉をふきとって頂けますと長く美しい印影をずっと味わって頂けます。

印鑑の汚れについて

2015/12/18

こんにちは、完全手彫り印鑑専門店ネット担当平城です。

よく実店舗でもお問合せでも頂く質問の中に、「印鑑の汚れ」ついて聞いて頂くことがあります。

印鑑というのは、朱肉を使いますのでその朱肉を使用されるたびに綺麗にふき取って頂かないと

朱肉のかすが印面に付着し、それがさらにほこりなども吸着しやすくし、またその朱肉かすが硬く乾燥しとれなく積み重なっていきます。

そうなると最初はすっきりとした印影だった印鑑がどんどん線がぼってりとしていき美しい印影が失われていきます。

では、どうすればその汚れをとればいいのでしょうか?

お客様の中にはついつい詰まった汚れやかすを先のとがったものでほじったり削ったりされる方もおられるかもしれませんが
それは絶対に絶対にやめてください・・!

印鑑というのは非常に繊細で緻密なものです。

印面はデリケートなだけでなく印鑑の魂の部分です。

削ることによって印面が傷ついてしまいます。

また水でごしごし洗うこともお勧めしません。

特に柘植(木)の印材は水は厳禁です。

黒水牛やオランダ水牛も水で洗うことはやめてください。

象牙の場合のみ、やわらかいブラシでかるーく本当にかるーく優しくそっとこすり洗いして頂いても大丈夫です。

でも決して、朱肉の汚れがよくとれるようにと水につけおきされたりはやめてください。

では、どのようにとるのがよいのでしょうか?

次回、最もよい印鑑のお手入れ方法をお伝えいたしますね!

年末ですね。

2015/12/17

こんにちは、完全手彫り印鑑専門店大槻栄文堂ネット担当平城です。

ここ最近、寒さが厳しくなってまいりましたね。

京都北部では雪がふるかも?と言われております。

年末に向けて皆さま、お忙しい時期かと思います。

当店も年内にどうしても!というお客様のお問い合わせ等もあり、

大槻秀山先生も彫刻スケジュールを調整されながら少しでもお客様のご要望に添えるように・・・と

日々ひとつひとつ丁寧に彫刻されておられます。

ぜひ、お急ぎの方もお気軽にお問い合わせしてみてくださいね。