象牙印材のとり方

象牙印材のとり方

象牙印鑑は、象牙のとり方や取る部分によって呼び方が変わり、品質も変わります。
それでは詳しくイラストでご説明いたしましょう!

象牙のとり方をイラストで解説!

象牙のどの部分をどのような方法で取るかによって呼び方やキメの細かさ、密度、硬度、模様のあるなし、ランクが大きく変わってきます。

象牙印材の取り方

横目象牙のとり方

横目象牙のとり方

横目象牙は、象牙の芯に対して横に取った印材です。
象牙は大変貴重な上に象牙を最も贅沢に印鑑として取る方法ですので大変高価になります。
なぜなら、象牙の芯の部分を横に取っていく為、1本の象牙から取れる本数は限られています。

横目の象牙は人と少し違ったもの欲しい方に大変人気があり、通常の本象牙とは違い、印材を横にとることで、木の年輪のような輪の模様が入る為、日輪(にちりん)ともいわれる持ち手部分に渦のような模様があるのが特徴的です。
模様が印鑑の側面に何重もの丸の模様になってることと、天然素材ゆえの風合いや色合い、また時々の独特な模様が人気の横目象牙印鑑です。

芯を横に取っているので一般的な象牙に比べると強度が多少落ちます。
だからこそ宝石のように繊細に大切に取り扱って欲しいのです。

※当店では芯持ち横目象牙・横目象牙はメールか、お電話にてご連絡下さいませ。
横目象牙は大変特殊な為、最も美しい最高級の横目象牙をご用意させて頂きますので多少お時間を頂戴することがあります。また、長さ・大きさ等各種様々なご要望にもお応えしますのでご連絡下さいませ。

一般的な象牙のとり方

一般的な象牙のとり方

一般的な象牙印鑑は、象牙の年輪(渦)を垂直に取っていきます。
ですので、1本の象牙から無駄なくたくさん採ることができます。
しかし、象牙の品質はとる部分によって大きく良し悪しがかわってきます。

象牙の中心(芯)に近ければ近いほど象牙の硬度、密度も高く、目が揃っており、大変キメが細かく丈夫で美しいからです。
また、中心部分(芯)から離れるほどに象牙の品質は劣り、キメは大変粗くなります。(当店では並象牙は一切取り扱っておりません)

中心部分からとれた象牙は、芯持ちと呼ばれ大変貴重で人気があり高価です。
特に目ナシといわれるほど、目が細かく密度のシッカリしたものは象牙の中でも高級品です。
ハード素材の目ナシといえば、現在では象牙の最高級ランクになります。

ハードの目ナシや芯持ちの象牙は大変硬く丈夫な為、完全手彫りで美しく精密繊細にバランスよく彫刻するには手彫りの高い技術と熟練の技と経験、一級彫刻士の技術を必要とされます。